• 在日総合誌『抗路』12号

    「在日総合誌『抗路』12号」


    「在日」を知ることは、「日本」を知ること。

    10年間にわたり、「在日」問題を取り上げ続けた書籍『抗路』の終刊号。 多くの出会いとともに、ひとまずここでお別れです。 皆さま、ありがとうございました。またお会いいたしましょう。

  • 光を見た ハンセン病の同胞(きょうだい)たち

    「光を見た ハンセン病の同胞(きょうだい)たち」

     趙根在(チョウ・グンジェ)

    日本のハンセン病史を語る上で決して忘れてはならない表現者(写真家・文章記録者)である趙根在(チョウ・グンジェ)の存在を広く知ってもらうために、彼の書き綴った回想録と撮影写真48点を収録。また、回想録のほかに、炭鉱での労働体験と、上野英信との出会いと別れにも触れた文章と、父世代の在日朝鮮人一世への聞書も併せて収録。

  • 朝鮮戦争と日本人 武蔵野と朝鮮人

    「朝鮮戦争と日本人 武蔵野と朝鮮人」

     五郎丸聖子(ごろうまる・きよこ)

    市井の歴史研究者による渾身の成果。
    文献とフィールドワーク、そして聞き書き。

    小さな歴史に光をあてたい。地域から歴史を考えたい。 民間研究者がそんな思いをこめて世に問う歴史研究。

  • パク・ミンギュ『カステラ』

    「パク・ミンギュ『カステラ』」

     ヒョン・ジェフン 斎藤真理子[訳]

    祝!!!「第1回 日本翻訳大賞」大賞 受賞作。
    こんな面白い小説が隣国にあった!!パク・ミンギュをはじめて日本に紹介した画期的な書。
    この後に続くパク・ミンギュブームの出発点。
    【選者】金原瑞人・岸本佐知子・柴田元幸・西崎憲・松永美穂の各氏が最も賞賛した翻訳書。

    現代韓国の人気作家・パク・ミンギュのロングセラー短編小説集『カステラ』。 日本語版には特別に「李箱文学賞(イ・サン文学賞、日本の芥川賞と並び称される)受賞作」の「朝の門」を収録。

  • 佐藤泰志作品集

    「佐藤泰志作品集」

     佐藤泰志

    「海炭市叙景」「そこのみにて光輝く」「きみの鳥はうたえる」映画原作を収録。

    映画「そこのみにて光輝く」が2014年度キネマ旬報「ベストワン」獲得。
    映画『草の響き』が2021年度映画芸術「ベストワン」獲得。

    この作品集を読まずして、佐藤泰志は語れない。

    近年の佐藤泰志ブームのすべては、この作品集から始まった。 単行本未収録作品を含む主要作品と、詩・エッセイまでを収録。 ◆収録作「海炭市叙景」「そこのみにて光輝く」「きみの鳥はうたえる」映画化!

新刊案内

崔承喜と現在
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「崔承喜と現在」

  • 徐 希寧
  • 本体3200円
  • 四六判 ハードカバー 260頁
近代朝鮮「民族舞踊」と、それを体系化した後継者・崔承喜の舞踊作品は、どのように現在に引き継がれているのか。
どのような経緯を辿り、そしてどのような人々によって。

「半島の舞姫」「東洋の舞姫」といわれ、世界的人気を博した崔承喜の舞踊と在日コリアン社会との関係を論じた、初めての書籍。

崔承喜の舞踊と在日コリアン社会との関係を、舞踊現場でのフィールドワークを通して現役の舞踊家・舞踊研究家が考察する。渾身の論考!

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本書の内容【目次より】
序 章 本書の課題、目的、方法
第1章 植民地近代朝鮮における民族伝統舞踊の形成過程と変容
第2章 解放後の朝鮮半島における民族舞踊の展開と崔承喜
第3章 在日コリアン社会における民族舞踊の継承と崔承喜
第4章 在日コリアン社会における民族舞踊の継承とその活動
終 章 本書の結論と意義
補 論 もうひとつの民族舞踊――日本における韓国伝統舞踊の実践
あとがき
参考文献

[資料]
崔承喜年譜
崔承喜のおもな舞踊作品(写真と解説)

【著者について】
徐 希寧(ソウ・ヒヨン Suh Heeyoung)
1966年、韓国生まれ。立命館大学大学院文学研究科修了(修士、文学)。同大学院国際関係研究科博士課程を経て2024年3月、博士学位(国際関係学)取得。現在、立命館大学衣笠総合研究機構コリア研究センター客員研究員。
韓国で幼少期からバレエを習い、高校生の時は舞踊部に所属し、舞踊学科の大学および大学院で舞踊に関する専門的な理論と実技を磨き、「韓国伝統舞踊」の修士号を得た後は、約7年間、各大学の舞踊学科で講師として教えた経験を持つ。日本でも韓国舞踊の指導を数多く行なっている。

光を見た ハンセン病の同胞(きょうだい)たち
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「光を見た ハンセン病の同胞(きょうだい)たち」

  • 趙根在(チョウ・グンジェ)
  • 定価2420円(税込)
  • 四六判 336頁
炭鉱からハンセン病療養所へ。
炭坑夫から写真家へ。
稀有な写真家はいかにして誕生したのか。

療養所での労働の担い手としての、ハンセン病の記録者としての、朝鮮半島出身者及び在日朝鮮人の存在を抜きにして、日本のハンセン病史は成立しない。

日本のハンセン病史を語る上で決して忘れてはならない表現者(写真家・文章記録者)である趙根在(チョウ・グンジェ)の存在を広く知ってもらうために、彼の書き綴った回想録と撮影写真48点を収録。また、回想録のほかに、炭鉱での労働体験と、上野英信との出会いと別れにも触れた文章と、父世代の在日朝鮮人一世への聞書も併せて収録。

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1960年代初頭から20年間にわたり、全国各地のハンセン病療養所を訪れ、入所者を始めハンセン病を記録し続けた、元炭鉱労働者で在日朝鮮人二世写真家の、回想的自伝、インタビュー、聞書を収録。
決して忘れてはならない写真家が今よみがえる。

本書収録「ハンセン病の同胞(きょうだい)たち」は、ハンセン病療養所の実情を知る上で格好の文章。
ハンセン病者に対する社会の差別偏見を考えるためには、まず、療養所の中でなにが行なわれていたのかを明らかにする必要がある。

収録作には、撮影連写真(初公開含む)48点を掲載

[収録作]
・ハンセン病の同胞(きょうだい)たち
・座談 炭坑・朝鮮人・ハンセン氏病
・片割れ監修者の私記
・哀哭・上野英信先生
・八十三年の夢 聞書・文守奉小伝

・趙根在写真掲載リスト
・趙根在年譜
・文献目録
・本書について
・本書の編集を終えて

カバー画・本文イラスト=しん よんひ


[書評情報]『朝日新聞』書評』(安田浩一氏執筆、2024年10月12日)

[書評情報]『地平』書評』(斎藤真理子氏執筆、2024年11月号)

[書評情報]『共同通信』配信書評』(清水知佐子氏執筆)
『沖縄タイムス』(8月24日付)
『山陰中央新報』(8月24日付)
『京都新聞』(9月7日付)
『静岡新聞』(9月22日付)
etc

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【著者について】
趙根在(チョウ・グンジェ、ちょう・こんざい、1933年~1997年)
愛知県生まれの在日朝鮮人2世の元炭鉱労働者、写真家。中学三年から炭鉱で働き、その後、映像制作現場での照明の仕事などを経て、1961年より多磨全生園を皮切りに、全国のハンセン病療養所を訪れ、ほぼ20年間にわたり、入所者、建物・施設、行事などハンセン病関連の写真を撮影する。その点数は少なくとも2万5000点におよぶ。1982年以降は、写真撮影から離れ、ハンセン病問題の根源を問い直す研究に打ち込む。撮影フィルムやその他の文書類(メモやファイル)などの資料は国立ハンセン病資料館に所蔵されている。
写真集に『趙根在写真集 ハンセン病を撮り続けて』(2002年)、『詩と写真 ライは長い旅だから』(1981年、詩・谺雄二)、監修書に『写真万葉録・筑豊』(全10巻、1984~86年、共同監修者・上野英信)がある。

既刊案内

在日総合誌『抗路』12号

10年間にわたり、「在日」問題を取り上げ続けた書籍『抗路』の終刊号。 多くの出会いとともに、ひとまずここでお別れです。 皆さま、あ …

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在日総合誌『抗路』11号

関東大震災から100年。 今を生きる者は、過去の死者に対する責任がある。

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生と死―ある「在日」の断想

その想いを、同時代を生きる、「在日する」人びとに手渡したい。 やはり私は、「在日」に未来はある、と伝えたい。

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在日総合誌『抗路』10号

第10号をお届けします。刊行から7年を経て、10号にまで届きました。今号の特集は「在日」の見取図。「在日」「在日論」の未来は? 誰 …

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「ルーツのある」子どもたち 民族学級という場所で

「民族学級」を知っていますか。日本の公立学校の中に設置され、朝鮮半島に「ルーツのある」子どもたちが「韓国・朝鮮」の言葉や歴史、文化 …

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在日総合誌『抗路9号』

戦後補償問題、「慰安婦問題」など、日韓の歴史認識の違いが際立っている問題にどのように向きあっていけばよいのか。在日コリアンの歴史意 …

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朝鮮戦争と日本人 武蔵野と朝鮮人

小さな歴史に光をあてたい。地域から歴史を考えたい。 民間研究者がそんな思いをこめて世に問う歴史研究。

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『かいきせんにのって 回帰船保育所とわたし』

泣いて、笑って、転んで、走って、そして成長する「かいせん」の子どもたち。 その成長を支える一人のおとなの物語。 人は出会いとともに …

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  • クレイン日記 - 図書出版クレインの日々の記録
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