『朝鮮戦争と日本人 武蔵野と朝鮮人』の著者・五郎丸聖子さんのブック・トークが開催されました。
良い時間でした
企画展『ハンセン病と朝鮮人』のご案内
もうひとつのハンセン病史
シンポジウム動画を公開いたします。
お待たせいたしました。
シンポジウムのご案内
皆さまのお越しをお待ちしております。
『京都新聞』2023年3月7日の記事
在日問題を扱った雑誌の系譜に位置づけられました。
『ルーツのある子どもたち』の著者・洪里奈さんのインタビューをお聴きできます。
声からも書籍の内容が感じ取れます。
立教大学でお話しさせていただきました。
尹東柱(ユン・ドンジュ)の話しからスタートしました。
なにしろ立教大学ですから。
『「ルーツのある」子どもたち』が『京都民報』で紹介されました。
なぜ自分がここにいるのか
日本社会文学会の例会で『朝鮮戦争と日本人 武蔵野と朝鮮人』が取り上げられました。
五郎丸聖子さんと廣瀬陽一さん
『朝日新聞』2022年3月16日(夕刊)の記事
『深沢夏衣作品集』を紹介しました。
『朝日新聞』2022年3月9日(夕刊)の記事
『李良枝全集』を紹介しました。
『朝日新聞』2022年3月2日(夕刊)の記事
『朝日新聞』の「編集者(が/を)つくった本」に執筆しています。
『東京新聞』2022年2月7日(夕刊)の記事
いい作家は甦る
『週刊読書人』2022年2月4日号の書評記事
朝鮮戦争はまだ終わっていない。
年末年始のお知らせ
2021年も、皆様、ありがとうございました。
『琉球新報』で紹介されました。
沖縄から始まりました。
『新文化』で紹介されました。
さわやかに紹介されました。
『京都新聞』に寄稿いたしました。
愛しの京都新聞よ、ありがとう!
『東京新聞』で『在日朝鮮人とハンセン病』が紹介されました。
差別を考えるための本に推薦されました。
文弘樹『こんな本をつくってきた』が紙面で紹介されました(2)。
『毎日新聞』に飛び火しました。
クレイン代表・文弘樹の本が刊行されました。
クレイン25年を振り返る本が出ました。
『社会文学』で『抗路7号』が紹介されました。
日本人に読んで欲しい。
雑誌『pen』でインタビューを受けました。
佐藤泰志はいなくても、『佐藤泰志作品集』はある
『抗路7号』「むのたけじ地域・民衆ジャーナリズム賞」優秀賞受賞
うれしい賞をいただきました。
2020年もありがとうございました。
皆様、よいお年をお迎えください。
『生誕100年 金達寿展』がいよいよ始まります。
トンデモ言説をぶっ潰せ!
『ふぇみん』2020年11月5日号の広告
しつこく、あくまでも、しつこく、どこまでも、しつこく
『東京新聞』10月19日の広告
なんとかして知ってもらわないといけません。
『生誕100年 金達寿展』が開催されます。
ようやくの開催です。実現しました。
『週刊読書人』9月4日号の『抗路7号』紹介記事
こういう媒体での紹介、待ってました!
『京都新聞』8月28日の広告
まだまだ『抗路』でいきますよ。あとは「トンデモ」言説を粉砕するために
『婦人之友』での『在日朝鮮人とハンセン病』書評記事
もっとも心動かされた作品の一つだ
『ふぇみん』2020年5月5日の広告です。
東京都知事、アサーティブでお願いします。
『京都新聞』2020年4月11日の広告です。
わが青春の『京都新聞』
金鶴泳翻訳記の連載が始まりました。
金鶴泳作品のフランス語翻訳が進んでいます。
『戦後日韓関係』の韓国語版が刊行されました。
4冊目の韓国での翻訳出版
2020年が始まりました。
本年もなにとぞよろしくお願いいたします。
2019年もありがとうございました。
『東京新聞』2019年12月16日の広告です。
タイトルだけで勝負できる本を出したい
お笑いコンビ「ハリセンボン」のはるかさん、ありがとうございます。
お笑い芸人さんにはパク・ミンギュ作品は受けるのかも
『ふぇみん』7月5日で『在日朝鮮人とハンセン病』が紹介されました。
胸が熱くなりました
『メディア展望』2019年7月号で『在日朝鮮人とハンセン病』が紹介されました。
ジャーナリストもまいった!
『熊本日日新聞』6月28日の広告です。
「ハンセン病家族訴訟」勝訴!
『熊本日日新聞』で『在日朝鮮人とハンセン病』が紹介されました。
「縁」が取り持つ紹介文
『日本経済新聞』で『在日朝鮮人とハンセン病』が紹介されました。
ひさしぶりの『日経』での紹介
金貴粉さんが「第3回 神美知宏・谺雄二記念人権賞」を受賞しました。
とても嬉しいニュースです!
『北海道新聞』で金貴粉さんが紹介されました。
わが愛しの函館
『京都新聞』4月21日の広告です。
Amazon「人権問題」第1位(2019年4月9日)
『週刊読書人』で『在日朝鮮人とハンセン病』が紹介されました。
ノーマ・フィールド、加藤典洋 両氏と並んで
国立ハンセン病資料館に行ってきました。
宮崎駿さんが語る佐川修(金相権)さん
2019年もよろしくお願いいたします。
『沖縄のハルモニ』上映会のゲストに朴裕河さんをお迎えいたします
朴裕河(パク・ユハ)さんがやって来ます。
映画とトークを通して「慰安婦問題」をあらためて考える。
韓国・台湾......アジア文学に脚光
韓国・台湾を始め。アジアの文学が脚光を浴びている、そうです。
それはたいへんよかった。そんな状況出現の一端を担いたいと祈念し、『カステラ』を刊行したのですから。
それにしても、こんな内容の記事に御目にかかるとは、ほんの数年前まで想像だにしませんでした。
これも、ひとえに、これまで地道にアジアの文学を紹介してこられた、翻訳者・研究者をはじめとした方々の存在があったからのはずです。
そのことをけっして忘れてはいけません。そして、これからアジアの文学を刊行されようとしている編集者や作家の方々、このフィールドに光が当たってきたからといって欲張らずに、自らの仕事にくれぐれも謙虚であってください。刊行できる状況が生まれたからといって、何を刊行してもよいわけじゃないですからね。
最終的には、よい作品しか残っていきません。それを評価するのは、読者お一人お一人です。
佐藤泰志原作の映画「きみの鳥はうたえる」が完成間近です。
初号ですが、試写会のご案内をいただきました。
「海炭市叙景」「そこのみにて光輝く」「オーバーフェンス」に続く第4弾。
ぜひ、一般公開の折には、みなさんご覧になってみてください。
また、原作を収録しています小社刊行の『佐藤泰志作品集』もよろしくお願いいたします。
映画「きみの鳥はうたえる」
『佐藤泰志作品集』
2018年おめでとうございます。
今年も始まりました。
楽しい年にしたいと思います。
1月5日の本日、2018年の業務を開始いたしました。本年も皆さま、なにとぞよろしくお願い申し上げます。
楽しく仕事に邁進できれば、これほど嬉しいことはありません。
今年一年も、ぜひお付き合いとご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。
クレイン
文弘樹
「金達寿 没後20年」シンポジウムは盛況のうちに終了いたしました。
「日本と朝鮮の関係をより良いものにしたい」と格闘した金達寿の軌跡の一端が垣間見える時間になったように思います。そのことが共催者としてなによりもうれしいことでした。また、共催いただきました法政大学国際文化学部、特に高柳俊男、内山政春の両氏には、当日を迎えるまでに様々にご尽力いただきましたことを、あらためてお礼申し上げます。
当日は、まず主催者として内山氏の挨拶のあと、私から当シンポジウム開催の経緯について簡単に触れ、その後、発言者の講演に移りました。
トップバッターは、廣瀬陽一さん。今回のシンポジウム開催の直接的な契機となった書籍『金達寿とその時代』の著者です。廣瀬さんからは、金達寿の生涯とその知的活動をコンパクトに紹介いただきました。そして金達寿は、小説と古代史研究、その他ジャーナルな文章や社会活動を通して、学問領域を越えたネットワークを作り、そして朝鮮と日本という民族の垣根を突き崩す言説空間を開拓したと結論づけ、彼のその知的遺産を、現在の混迷する日本と朝鮮との関係にどのように生かしていくのか、という課題を提示されました。
二人目は、佐藤信行さん。佐藤さんは、「季刊三千里」の編集者として金達寿とどのように付き合い、そこから何を学んだのか、ということを話されました。佐藤さんにとって「季刊三千里」は、まさにご自身が卒業することのなかった大学にひっかけて「三千里大学」であったと表現され、多くのことをその時期に学んだと懐かしそうに振り返られました。そして「季刊三千里」がなかったとしたら、その後の日韓・日朝、在日問題はどのような展開になっていたか。そのことをあらためて考えてみることを提起されました。現在、ご自身は、福島第一原発事故で避難を余儀なくされている外国籍住民の支援活動に尽力されています。現在の活動は、過日の「季刊三千里」での活動の延長線上にあるものでしょう。
三人目は、文京洙さん。現在、立命館大学の特任教授。文さんは弊社で『在日朝鮮人問題の起源』を刊行されています。文さんと金達寿との付き合いは、「季刊三千里」の後継雑誌といってもよい「季刊青丘」の編集委員を文さんが務めたことによって始まります。文京洙さんのお話しは、金達寿がさまざまに批判され、また困惑もさせられた組織=朝連(在日本朝鮮人連盟)から総連(在日本朝鮮人総連合会)は、金達寿にとって「祖国」といってもよい存在で、自身の精神的な拠り所であったということでした。文さんの話からは、かつて、在日社会において、善かれ悪しかれどれほどの権威と影響力を在日組織が持っていたのか。そのことを再確認することができました。組織への評価は現在時点の価値観からおこなっていては、的を射たものとは言えないでしょう。また、そうした金達寿の組織観の対比として、金石範氏の組織観を紹介されました。それは一言で、「〈神〉としての組織」ということでした。「〈祖国〉としての組織」vs.「〈神〉としての組織」。たいへん興味深いテーマを提示いただきました。
四人目は、高柳俊男さん。法政大学国際文化学部教授。在日朝鮮人研究、北朝鮮帰国事業研究がご専門です。金達寿は、1971年から数年間、法政大学文学部で講師をしていました。おそらく新日本文学会系の作家であった中野重治など数人の作家と作品を論じたのではないかと思われます。それゆえ、会場となった法政大学は金達寿にとって縁浅からぬ場所でもあり、高柳さんは、「金達寿と私と法政大学」というテーマで話されました。同じく法政大学で教えていた、著書『オンドル夜話』で知られている尹学準を、金達寿は後輩としてたいへんに応援しました。就職まで世話をしたようです。しかし、晩年は関係が決裂したこともあり、尹も金達寿のことについては、多くを語らなかったようです。また、高柳さんは、NHKでの朝鮮語講座の開設を要望する署名活動に参加した思い出を、金達寿とからめて話されました。そもそもNHKの朝鮮語講座開設の運動は、金達寿と哲学者の故・久野収さんとの「季刊三千里」誌上での対談がきっかけで生まれました。若き頃に高柳さんは「季刊三千里」の事務所に出入りし、雑誌の発送のお手伝いもされていたそうで、金達寿の自宅にも伺ったそうです。そんなお話しを通して、「朝鮮を正しく知ることの意義」の重要性を提起されました。
最後の五人目は、呉文子さんです。呉さんは、雑誌「日本のなかの朝鮮文化」以降の金達寿の表現活動の同志であり、同伴者とも言える李進熙氏のお連れ合いです。ですので、金達寿とは長年にわたってお付き合いされてきました。両親を早くに亡くした金達寿の不遇な家庭環境が、自身が家庭を築くうえでの枷になったこと。息子との親子関係の破綻が、金達寿のその家庭環境に由来することなどについて話されました。また、あれほど信頼し精神的な拠り所であった組織からの執拗な批判によって、金達寿はたいへん傷ついたということでした。そのお話しは、ご自身のお連れ合いであった李進熙氏が、また同じように総連=組織から批判されたときに、李氏がどのような精神状態であったのか容易に想像されました。呉さんは、1991年に在日女性同人誌「鳳仙花」を創刊し、以降、在日女性の表現活動をご支援されてきました。当初、今回のシンポジウムでお話しいただきたいとの当方からの依頼に対して、私が話せるとすれば、ただ単なる思い出だけなので、それではシンポジウムの価値を下げることになりはしないか心配だとおっしゃっていました。それに対しては、今回のシンポジウムは学術的なものではなく、没後20年の今、金達寿をそれぞれが偲ぶ機会にしたい、とのこちらの要望をお伝えして、ようやく講演をお引き受けくださいました。呉さんのお話しからは、金達寿の知られざる一面が伝わり、今回のシンポジウムでは必要な内容のお話しでした。呉さんにあらためて感謝申し上げます。
以上、シンポジウムのご報告をさせていただきました。
繰り返しになりますが、当日は、100名近くの方々にお越しいただきました。当初、どれぐらいの人数の方がお越しになるかまったく予想がつかず、十数人でもいい、アットホームな会になればそれだけでも意味のあることだと腹を括っておりましたが、こんなに多くの方々にご参加いただき、たいへんうれしいことでした。
今回のシンポジウムでは、金達寿の人物像を振り返ることで、彼を偲ぶことに重点が置かれていましたので、学術的な問題、例えば、在日朝鮮人文学の中での位置、古代史研究の評価など、まだまだ金達寿を考えるうえでのテーマは存在しています。いつの日か、このようなテーマを話す機会をつくりたいと思います。その折にはどうか皆さんご参加ください。
「金達寿没後20年シンポジウム」のご案内
以下、詳細をご案内いたします。
ぜひ、お越しください。
「金達寿 小説家として 古代史家として 没後20年」
【開催趣旨】
金達寿没後20年である2017年という区切りの年に、彼の知的活動の足跡を振り返るとともに、彼が日本社会と在日コリアン社会の両方に残した知的遺産を新たな視座でとらえ、共有して引き継いでいくための機会をつくります。そしてこの機会を通じて、悪化の一途を辿っている日本と日韓・日朝関係、「嫌韓」やヘイト・スピーチなどの形で顕在化している日本社会が忘れ去ってしまった、両国・両民族の連帯と共生の可能性を、問い直すことを目指します。
日程:9月16日(土曜日)
場所:法政大学市ヶ谷キャンパス外濠校舎 S307教室
時間:14時~18時(17時過ぎから質疑応答)
参加費:無料、事前申し込み不要
共催:法政大学国際文化学部・図書出版クレイン
【発言者】
高柳俊男氏(金達寿と私と法政大学)
文京洙氏(金達寿と在日組織運動・文化人)
廣瀬陽一氏(金達寿の全体像)
呉文子氏(金達寿と李進熙)
佐藤信行氏(金達寿と雑誌『季刊三千里』)
【会場からのコメント(予定)】
阿部英雄氏(『日本の中の朝鮮文化』編集者)
柏原成光氏(『金達寿小説全集』担当者)ほか
【『対話のために』】公開書評会がおこなわれました。
早稲田大学で開催されたのは、本書『対話のために』の編者のお一人である浅野豊美さんが教鞭を執られていることもありますが、同氏は今後、【和解の創成】をテーマに研究をされていく予定であることも、今回の開催につながったようです。
会は和田春樹さんと紅野謙介さんからの、「慰安婦問題」と本書に対する短評からはじまりました。和田さんからは、「アジア女性基金」で要職をつとめられたご本人の体験談を中心に、この間の「慰安婦問題」の流れが話されました。朴裕河さんの『帝国の慰安婦』が政府関係者に一定の影響を与えたであろう、という言葉には若干の驚きがありました。
また、紅野謙介さんは、文学研究と歴史実証主義のせめぎ合いの問題が文学研究者としてのご自身のポジションからお話しされました。文学研究は実証主義史学にどう影響を与えるのか、いや、与えられるのか。そもそも文学表現は歴史たり得るのか(小説は歴史的事実なのか)という設問だと思います。紅野さんのご意見では、文学の自省を強く求められているようでしたが、これには異論もあることでしょう。事実、朴さんや、著者の中川成美さんからは、その紅野さんの意見に対して違和感が表明されました。
さらに、紅野さんからは、「慰安婦問題」の進展具合と「水俣病」の認識過程とを対比した議論も提起されました。あらためて考えてみるべきテーマだと思います。
著者としては、西成彦(兼・編者)・外村大・中山大将・上野千鶴子・熊谷奈緒子・熊木勉・四方田犬彦・中川成美の各氏にお越しいただきました。
西さんからは、『帝国の慰安婦』批判ばかりが横行する中で、その状況を是正したいという思いから、この論集『対話のために』を編んだことが語られました。外村さんからは、文学研究をどのように取り入れるのかという歴史研究者への問いかけを本書を通してしたいのだということ。中山さんからは、「慰安婦問題」についての場外乱闘をもうやめようではないかということ。上野さんからは、生存者のエイジェンシー(主体)は時と場所の違いにより、ゆれ動くものであり、フォーマットなき「語り」の可能性を追求していきながら、「慰安婦問題」から/の外に展開していきたいとの希望が語られました。熊谷さんからは、「強制性」ということを共通のテーマにして、戦争被害者の問題を考えていきたいということ。熊木さんからは、「慰安婦問題」を暴力性の観点だけからではなく、個々の「慰安婦」の抱えたであろう「恥ずかしさ」ということも念頭において、本書を執筆したということでした。また、熊木さんからは、「慰安婦」を扱った同時代の文学作品が思いのほか少ないとの発言がありました。私個人の思いとしては、熊木さんのテーマがとても興味深いものでしたので、もっと多くの同時代の「慰安婦」に関する文学作品を紹介してほしいと思っていたものですから、少しばかり残念でした。四方田さんからは、日本映画の中では、戦後すぐから「慰安婦」をテーマにした作品を作ろうと奔走した映画監督・黒沢明・吉村公三郎などの話が紹介されました。また「慰安婦問題」と「拉致問題」をクロスして考える必要について訴えられました。そのほか「少女像」の将来に対して日本の「お地蔵様」に比したお話しは、一笑にはふせない説得力がありはました。中川さんからは、小説家・田村泰次郎の作品を例に、文学は「虚構」ではあるが、けっして「噓」ではないと語られ、そのことを歴史的史実と文学作品を混同することの危惧に対する反論とされていました。
そして、ゲストの朴裕河さんからは、『帝国の慰安婦』が訴訟沙汰になった理由について話され、それはけっして本の中身のことだけが理由ではないということの説明がされました。では、その理由はなにか。朴さんによれば、それは「慰安婦問題」の解決のための日本の「法的責任」を認めていないからだとのことでした。そして『帝国の慰安婦』が日本の読者に受け入れられたことを、なぜ否定されなければならないのか、受け入れられる本であってよかったと言われました。朴さんのお話しからは、これまで知られていないことが多々あり、参加者にも貴重な時間となったのではないでしょうか。
以上、書評会の報告をさせていただきました。当日、ご参加いただきました皆さま、どうもありがとうございました。
『対話のために』公開書評会のご案内
編者の西成彦氏の案内文を掲載させていただきます。
【公開書評会のお知らせ】
『対話のために 「帝国の慰安婦」という問いをひらく』(図書出版クレイン)が刊行されてから、二ヶ月になります。
同書は、6月に韓国版(プリワイパリ社)も完成しました。
国家間、国民間、市民間の対話は、まだまだこれからではありますが、朴裕河さんの『帝国の慰安婦』(朝日新聞出版、2014)を手掛かりにした新しい対話の糸口を多方向へと導くべく、下記の催しを企画しました。
まず『対話のために』をお読みの上、今後の対話の深まりに希望を見出したいという私たちの考えに共鳴していただけた皆さんには、広く参加を呼び掛けたいと思います。
◆日時:7月21日 (金)午後6時~9時
◆場所:早稲田大学早稲田キャンパス3号館701教室
◆参加予定者:浅野豊美、西成彦ほか、執筆者多数
◆書評者:梅森直之(司会を兼ねて)、紅野謙介、和田春樹ほか
◆特別ゲスト:朴裕河
[趣旨文]『対話のために 「帝国の慰安婦」という問いをひらく』(図書出版クレイン、2017年5月)の出版が、つい先日行われました。これは、さまざまな人間関係の経緯や行き掛かり、そして政治的な立場を超えて、慰安婦問題をはじめとする歴史認識問題に新たな対話の糸口を開かんとするものです。韓国から朴裕河さんをもお呼びして、和田春樹先生はじめ識者の皆様からの書評をいただきつつ、それを糸口に、和解に向けたより深い対話のあり方を考えたいと思っております。ぜひ、皆様の積極的なご参加をお待ち申し上げます。(浅野豊美、西成彦)
『対話のために』の韓国語版が出来上がりました。
プリワイパリ出版社は朴裕河さんの『帝国の慰安婦』を刊行した出版社です。
さて、韓国語版が事務所に届きましたので、ご紹介させていただきます。
それにしても、日本語版が刊行されて1カ月後の韓国語版の刊行というのは、すごいスピードです。翻訳の皆さま始めたいへんにお疲れ様でした。
6月16日に開始された朴裕河さんの控訴審に好影響を与えてくれることを祈念しています。
雑誌『点 線 面』の取材を受けました。
た。
また、東京外大の大学院生・吉良佳奈江さんから教えてもらった、韓国の外国籍住民・滞在者をテーマにした「移民文学」について触れることもでき、うれしい時間でした。ただ、それがテキスト化されるかどうかは不明ですが(笑)。
ちなみに次号のタイトルは「詩歌ソウル 今だから知りたい・リスペクトしたい韓国文化」です。どうですか、面白そうでしょう。
ぜひ、ご購入をお願いします。
なに、ということは、弊社刊行の雑誌『抗路』の1号先を行ってるということじゃないか。
立花さん、お互い頑張りましょう。
共同通信配信のクレイン代表・文弘樹の紹介記事
阪堂さん、そして写真を撮影いただいた相澤さん、どうもありがとうございました。
これまでのところ(5月25日時点)、「京都新聞」「大分合同新聞」「徳島新聞」「新潟日報」「熊本日日新聞」「信濃毎日新聞」にて紹介いただいています。
ちなみに、記事は、共同通信配信ですので、まだこれからも、各地方紙に掲載される可能性があります。皆さまの地元紙に掲載されるようなことがありましたら、一読いただければ幸いです。
『抗路』が朝日新聞(2015年10月21・22日夕刊)で取り上げられました。
その意味では、これからいただくご意見や批評が言葉の本来の意味において、大切なものになると思います。
なぜなら、ご注文いただいた方々は、在日・日韓・日朝韓問題に以前から興味をお持ちの方々で、これまで、その関係の書物に触れられているはずだからです。
『抗路』刊行当初には、本誌の執筆者の顔ぶれだけを見て、自己の予断での印象批評のいくつかをいただきましたが、それは、まあ、ありがたく頂戴いたしますが、本来的には何の意味も持たないものでした。
さて、今後、どのようなお声をいただくか。楽しみです。それがどのような声であっても。
最後に、この間、本誌の刊行継続を希望されるお声を多くいただきました。つまり、在日をテーマにした刊行物の存在を待ち望まれている方々がおられることを、今回の記事によって知ることができました。その意味でも、今回の朝日新聞の紹介記事は、たいへん意味のあるものでした。
中野晃記者、どうもありがとうございました。あらためて御礼申し上げます。
第1回日本翻訳大賞の「選評」が掲載されました。
受賞から半年が経過していますが、この選評を読ませていただきますと、あらためて受賞の喜びがわき上がってまいります。と同時にとても励まされます。
次回の翻訳書の予定は現在のところ立てることはできませんが、いずれ僥倖があるはずです。そのことを信じて進むだけです。
ところで、韓国現代小説の『カステラ』が大賞を受賞したことで、少しは韓国文学への興味関心が高まったことと思います。少しずつではありますが、日本で翻訳出版の点数が増えてもいます。ぜひ、こうしとた流れが確かなものになることを願わずにはいられません。
そしてなにより、日本翻訳大賞がこれからも継続していきますように。その間にもう一冊ノミネートされるように頑張ります。
第7回韓国文学読書感想文コンテストの課題図書に『カステラ』が選ばれました。
『カステラ』感想文を書いて韓国へ行こう!
第7回(2015年度)韓国文学読書感想文コンテストの課題図書に『カステラ』が選ばれました。審査委員長は、早稲田大学教授で、翻訳家の松永美穂さんです。また、彼女は第1回日本翻訳大賞の選考委員でもあります。ぜひ、『カステラ』をお読みになったみなさんは、応募してみてください。できることなら、私も応募作品を読んでみたいのですが(笑)。
2015年6月4日付『東京新聞』(夕刊)の「日本翻訳大賞」の紹介記事
授賞式から、はや1ヶ月半が経ちました。
でも、今なお昨日のことのようです。
6月4日(木曜日)付『東京新聞』の「日本翻訳大賞」の紹介記事を掲載させていただきます。ご覧ください。4月19日(日曜日)の「日本翻訳大賞」授賞式から、はや、というか、まだ、というか、1ヶ月半が経ちました。
この「東京新聞」での翻訳大賞授賞式の紹介で、首都圏の主要新聞のすべてで「日本翻訳大賞」の紹介がおこなわれたことになります。
この記事のことは、2014年9月27日号の『図書新聞』に掲載された「カステラ」の書評執筆者の井上春樹さんに教えていただきました。
井上さんの書評は、『カステラ』についての、初めての本格的な書評でした。その記事は、この「書評・ニュース」欄にございますので、ぜひお読みになってみてください。
『カステラ』コメント大賞発表
どれもがすばらしい作品に感動いたしました。
コメントをお寄せいただいた皆さま、どうもありがとうございました。
深く感謝申し上げます。
お待たせいたしました。
皆さまからお寄せいただきましたコメント7作品の中から、大賞を以下の3作品に決定いたしましたので発表させていただきます。
(ヒグマさん)
「淡々と奇想天外、それでいてホロリ。下品そうで、哲学的。不可解と思いきや、懐かしい。」
(西ケ谷由佳さん)
「既存の海外文学というくくりの重力からのがれて、この本は自由に浮かんでいるように思える。」
(野口綾乃さん)
「青空を見上げると月が出てた。今すぐ冷蔵庫に入れたいと思った。韓国に好きな作家ができた!!」
●上記3作品には、『カステラ』カバーの写真に使いましたカステラと同じ販売店の商品を後日、発送させていただきます。どうぞお召し上がり下さい。
※大賞の3作品につきましては、翻訳者の斎藤真理子さんにもご意見をいただき、最終的には発行者の文弘樹が決定させていただきました。
今回、7作品という少数のご応募でしたが、それぞれに素晴らしい作品ばかりで、そのなかから3作品を決定するのは、たいへんに悩みました。すでに『カステラ』をお読みいただいた方だけではなく、これからお読みいただく方のことも念頭に置き、選考させていただきました。 「日本翻訳大賞」の選考委員の皆さまのお気持ちがほんの少しわかったような気がします(失礼ながら)。
なお、残りの4作品を合わせまして、当初のお約束通り、増刷の際には、帯やカバーの折り返しなどに、全作品を掲載させていただきます。万が一、増刷をしない場合でも、全コメントを掲載した帯を新規で作成いたします。皆さまには、追ってご連絡差し上げます。
『カステラ』コメント大賞が無事に終了いたしました。
素晴らしいコメントの数々ありがとうございました。元気をいただきました。
5月8日(金曜日)まで募集しておりました、「『カステラ』コメント大賞」が無事終了いたしました。あとは、大賞の発表をおこなうだけとなりました。
ご応募いただきました皆さま、ほんとうにありがとうございました。
発行者の思いつきの企画にお付き合いいただきましたこと、深く感謝申し上げます。できれば、ご応募いただいた、おひとりお一人と直接お会いしてお茶でも飲みながら、御礼もこめて、いろいろなお話をさせていただきたい気持ちでいっぱいです。
さて、あとは皆さまからお寄せいただきましたコメントを精一杯吟味させていただきます。
当初、お約束していたことは、必ず守ります。
『カステラ』コメント大賞の知らせ
大賞には「カステラ」がやって来る。
ぜひご応募ください。
読者の皆さまからの熱い応援によりまして、パク・ミンギュ著『カステラ』(ヒョン・ジェフン、斎藤真理子訳)が、このたび第1回「日本翻訳大賞」を受賞することができました。どうもありがとうございました。
そこで、熱い応援をいただきました皆さまから、『カステラ』へのコメントをいただきたいんです。どこが良かったのか、ここが面白い、などのコメントを寄せていただきたいんです。また、キャッチコピーでもけっこうです。
いただいたコメントを、増刷時に「バージョン2」として作る帯、ないしは、書物自体の見返し(カステラの表紙の紙をめくっていただいたところの黄色い二枚の紙のことです。裏にもあります)とか、カバーの袖口(折り返し)などに掲載させていただきたいのです。
但し、その箇所の判断は弊社が決めさせていただきます。掲載箇所の実際は変更になる場合もありますので、そのことはご了解くださいませ。
【要旨】
①文字数は、44文字以内(つまり最長で)で、お名前を必ず明記してください。お名前は、本名・ペンネーム・ツイッターのアカウントなど何でもよろしいです。
①原則として、いただいたコメントはすべて掲載させていただこうと考えています。それゆえ、かなりの数のコメントをいただくことになりましたら(どうしましょうか)、文字の大きさが小さくなりますが、レイアウトやデザインは弊社におまかせいただきます。また、お名前やアカウント名などの読み方が不適切だと弊社が判断したものについては、掲載をお断りします。その判断の基準は弊社の基準です。客観的なものではありません。
③また、いただいたコメント、コピーにつきまして、意味が不明で掲載にふさわしくないと思ったものについては、掲載いたしません。これも判断の基準は弊社の基準です。また、コメントについて手をいれさせていただく場合もございます。それについては、お送りいただいた方にお知らせいたします。
③期間につきましては、5月8日(金曜日)とさせていただきます。
※なかなか増刷しなかったらどうなるのか、というご質問は当然あおりだと思います(笑)。
その場合でも、時期を判断して、その時の在庫分の帯は新しくいたしますので、その帯に掲載させていただきます。その場合は、いただいたすべてのコメントが掲載できない可能性が生まれます。そのことだけはご了解くださいませ。
そして、いただいたコメント、コピーの中から「うまいな」と思ったもの3つにつきましては、「『カステラ』コメント大賞」として景品をお送りします。
はい、コピーをお寄せいただいた方が、3名ないしは、それ未満の場合は、すべて大賞となりますので、景品が届きます。
もちろん、その景品は、本書『カステラ』のカバーに使っているものと全く同じ、吉祥寺のお店で売っているカステラです。万が一、そのお店がなくなっていましても、必ずカステラをお送りします(皆さまご承知のように吉祥寺のお店は盛衰が激しいんです)。また、当選は景品の発送をもって代えさせていただきません。はっきりとお知らせいたします。どうぞ、ご安心ください)。
以上の趣旨にご賛同いただける皆さまは、コメント、キャッチコピーを下記弊社のメールアドレスまたは、ツイッターアカウントまでお送りください。HPのお問い合わせには送信しないでください。
info@cranebook.net
https://twitter.com/cranebook
【お送りいただく上でのご注意】
件名は「カステラコピー」としてください。
メールでお送りいただく場合は添付ではなく、メール本文に書いてください。
添付されたものは、上記の件名でも削除させていただきます。
では、以上、なにとぞ、よろしくお願い申し上げます。
2015年4月19日に「第1回 日本翻訳大賞」の授賞式が開催されました。
満員の参加者で大いに盛り上がりました。
第1回目の授賞式が無事に終了いたしました。
4月19日に新宿紀伊國屋様のサザンシアターにおいて「第1回 日本翻訳大賞」の授賞式が開催されました。会場は満員でした。使えない席もありましたので、350名近くの方にお越しいただきました。
どうもありがとうございました。
当日の様子は、お写真などを使って、あらためてご案内いたしますので、ここでは、当日のプログラムをご紹介いたします。
あっという間の、とても充実した2時間でした。
日本翻訳大賞が、2回、3回~と続いていきますように。
ところで、高校野球のように、前年度優勝校は地区予選敗退でも本戦の開会式に招待されるみたいに、第2回授賞式に前年度大賞受賞ということで、お招きいただくことはできませんでしょうか。そうですよね、できないですよね(笑)。
パク・ミンギュ『カステラ』が「第1回日本翻訳大賞」の大賞に選ばれました。
それから1年後にこんな朗報をいただくとは夢にも思っておりませんでした。
今回の受賞までには、いろいろな方々の応援がありました。いちいちお名前は挙げませんが、おもしろいと言ってくださり、読書会をもっていただいたことも何度かありました。そうした方々のお力で、なんと「大賞」を受けることになりました。ありがとうございました。
そして、「日本翻訳大賞」の選考委員の五名の方々、西崎憲・金原端人・岸本佐知子・柴田元幸・松永美穂の各氏に感謝申し上げます。選考していただきありがとうございました。
さらに、翻訳者のヒョン・ジェフンさん、斎藤真理子さん、おめでとうございます。やりましたね。
最後に、今回のことなどを契機にして、韓国文学、東アジアの文学がどんどん訳され、もっともっと読まれ、新しい翻訳者が次々に生まれることを祈念しています。
だって、隣国なんですから。
パク・ミンギュ『亡き王女のためのパヴァーヌ』の日本語版が刊行されました。
発行元は現代韓国の文学を精力的に日本に紹介されている「クオン」。翻訳者は吉原育子さん。彼女は、小説から実用書、そして児童向けの書物と多岐にわたる韓国の書物を翻訳されています。
ぜひ、みなさんお読みになってください。『カステラ』とは、また違ったパク・ミンギュの魅力を感じ取ってもらえるはずです。私も楽しみに読ませていただきます。
吉原さん、翻訳お疲れ様でした。
第5回Twitter文学賞~2014年、私が選んだこの1作(海外編)
投票いただいた皆さまどうもありがとうございました。
じつは私はそのことを、つい最近まで知らなかったのです。
それにしても、複数票をいただいておったとは、それはそれはうれしいかぎりです。
ともかく、『カステラ』をもっと手に取ってもらうようにすることと、韓国現代文学の第二弾を実現しないといけません。
先は長いのですが、進んで行きます。
『カステラ』が日本翻訳大賞の二次選考に進みました。
現代韓国の小説を翻訳出版したいと考えてから、数年の歳月を要しました。そしてやっと実現できたのが、この作品『カステラ』です。苦労した甲斐があったというものです。
選考対象になった以上は大賞をめざしたいのですが、そのことよりもまずなにより、ノミネートされたことで、一人でも多くの方に韓国文学に興味を持っていただければ、それに勝る喜びはありません。
2014年ありがとうございました。
新年は、2015年1月5日より業務を開始いたします。
2015年という年は、戦後70年、日韓国交正常化50年の節目の年です。
その節目の年に巡り合ったことを僥倖と思い、2015年も業務を遂行いたします。
みなさまのかわることのないご支援をよろしくお願い申しあげます。
新年の第一弾の刊行には、戦後日韓関係を考える上で新たな視点を提示する
『戦後東アジア地域構想の原点と日韓関係』(仮題)を予定しております。
どうぞご期待ください。
図書出版クレイン
文弘樹
2014年12月30日
福間健二『佐藤泰志 そこに彼はいた』が刊行されました。
かつて、福間さんからは、佐藤泰志の評伝を書こうと思っているが、書けずにいる、ということをお聞きしていましたから、なにか強力な起爆要素があり、それに駆動されるままに渾身の思いを込めて書き進まれたのでしょう。そんな勢いが感じられる力作です。ぜひみなさん読んでみてください。
さて、本書を前にして、ついにここまで来たかというのが正直な思いです。2007年から、現在で7年が経ちました。あっというまの怒濤のような日々でした。
佐藤泰志さん、あの世から見ていますか。叫んでいますか。ただ、ほほえんでいますか。
ははは、ひょっとして、福間、絶交だ、って言っているんじゃないでしょうね。わはは。
『184magazine』で「まちの力 ひとの力」が紹介されました。
小金井・こがねい・コガネイは面白い
東京小金井市の魅力を発信するフリーペーパー『184magazin』vol.6で『まちの力 ひとの力 変える試みる小金井の人たち』が紹介されました。ちなみに、「184」は小金井市の郵便番号の最初の3ケタの数字です。「やっぱり地元はスゴイ!」のひと言です。また同紙は、「こがねいを再発見するフリースタイル・ペーパー」とも銘打っています。そう「こがねいの再発見」なんです。これこそ『まちの力 ひとの力』のコンセプトです。これからも、『184magazin』が小金井市の「地元力と魅力」を思い存分、そして思いっきり楽しく紹介していってくださることを期待しております。
連絡先→「184こがねい編集室」
2014年9月2日『朝日新聞』夕刊の呉美保監督の記事
呉美保監督が「そこのみにて光輝く」で第38回モントリオール世界映画祭の最優秀監督賞を受賞しました。
第38回モントリオール世界映画祭において、佐藤泰志原作「そこのみにて光輝く」で最優秀監督賞を受賞した呉美保(オ・ミボ)さんのスピーチが紹介されている記事を掲載いたします。次のようなスピーチです。「芥川賞を5回も落選した方で、その後に自殺されました。小説が映画になり、国際的な賞を受けたことを私は皮肉だなと思いました。佐藤さんが報われたような気がして胸がいっぱいです。佐藤さんにおめでとうございますと言いたい」
呉監督の愛情あふれる言葉です。ぜひ、機会があれば映画をご覧になってください。
そして、『佐藤泰志作品集』もぜひお読み下さい。佐藤泰志という作家のことが、これ一冊で理解できます。
2014年8月30日『日本経済新聞』文化面での佐藤泰志紹介記事
ブームの起点は『佐藤泰志作品集』
主要作品から遺作「虹」までの小説と詩・エッセイまでを収録
著作目録と年譜も付録
8月30日付『日本経済新聞』文化面での佐藤泰志の紹介記事を掲載いたします。『日本経済新聞』では、過去にも、大きな紹介記事を掲載していただいたことがあります。社内に佐藤泰志作品が好きな記者がおられるのでしょうか。まあ、そんなことはどうでもいいことですが。それに、私は取材を受けたわけではありませんので。
いずれにしても、まだまだ佐藤泰志から目が離せません。次は舞台か映画化か。この記事によると福間健二さんの佐藤泰志に関する評論が刊行予定のようです。
『佐藤泰志作品集』をまだ実購入の方は、この機会にぜひご購入ください。絶対にお得ですから。
「ひとり出版社フェア」が終了いたしました
本のまち・神田神保町にクレインの本が並びました。
大学生で初めて東京に来たときに訪れた神保町です。
この場所に私がつくった本が並ぶなんて、
なんと言っていいかまったくわかりません。
7月22日から8月20日まで、神田神保町の東京堂書店様の1Fで開催されていたフェア「ひとり出版社の100冊とそれをつくった100冊」が終了いたしました。会場に足を運んでいただいた皆さまどうもありがとうございました。またこのフェアのご担当である石井さんに深く感謝申しあげます。このフェアは、11社の版元が自社商品10点を出品し、また、各自が推奨する本を10冊程度挙げ、それが店頭を飾るという企画でした。私は、終了日前日の19日に会場に顔を出し、石井さんにご挨拶をしてきました。到着したのが、夜の6時すぎでしたが、ゆっくり石井さんとお話することができました。こうした機会でしか、なかなかに神保町まで参ることはできないのですが、これをきっかけに、今後も東京堂様を始め神保町に足を運びたいと思っております。
ともかく石井さん、どうもお疲れ様でした。
●参考までにクレインが推奨し店頭に並んだ9冊を以下に紹介しておきます。
「越境の時 1960年代の在日」(鈴木道彦、集英社新書)
「ハンドブック 子どもの権利条約」(中野光/小笠毅 編著、岩波ジュニア新書)
「戦争記憶の政治学」(伊藤正子、平凡社)
「和解のために」(朴裕河、平凡社ライブラリー)
「異邦人は君ヶ代丸に乗って」(金賛汀、岩波新書)
「ルポ 京都朝鮮学校襲撃事件」(中村一成、岩波書店)
「死刑の基準 「永山裁判」が遺したもの」(堀川惠子、日本評論者)
「詩のこころを読む」(茨木のり子、岩波ジュニア新書)
「明るい夜」(黒川創、文春文庫)
●次の4点も推奨したのですが、現在品切れでした。
「黄落」(佐江衆一、新潮社)
「李珍宇 全書簡集」(朴寿南 編、新人物往来社)
「日本国憲法誕生 知られざる舞台裏」(塩田純、NHK出版)
「何が私をこうさせたか 獄中手記」(金子文子、春秋社)
以上です。
映画『そこのみにて光輝く』4月19日公開
試写での評判など、たいへん好評のようです。
ぜひ、みなさん足を運んでみてください。
主演・綾野剛の最高傑作という評価が早くも出ています(笑)。
公式サイト
「書くことの重さ 作家 佐藤泰志」『毎日新聞』2013年10月22日紹介記事
紹介者は中澤雄大記者。中澤記者自身が佐藤泰志作品のファンで、『毎日新聞』紙上において佐藤泰志作品やその映画化についての記事をこれまでも何本か書かれています。
また、記事の中で2007年刊行の『佐藤泰志作品集』にも触れていただいています。どうもありがとうございます。
「書くことの重さ 作家 佐藤泰志」の記事紹介
さて、K'sシネマでは、その『佐藤泰志作品集』も置いていただくことになっておりますので、ぜひこの機会にご購入いただければ幸いです。
では、みなさま劇場でお会いいたしましょう。
『朝日新聞』2013年9月1日書評欄「ニュースの本棚」記事
BOOK asahi.comのネット配信記事はこちら→「ニュースの本棚」(関東大震災90年)
東京新聞・中日新聞2013年8月14日朝刊・広告
メインは今井正に関する新刊と佐藤泰志作品集ですが、
佐藤泰志原作の「そこのみにて光輝く」の映画化と映画「作家佐藤泰志 書くことの重さ」の紹介で埋まり、
今井正も含め、さしずめ映画紹介になりました。こんなことがあってもよいでしょう。
佐藤泰志関連の映画は、いずれもヒット・好評を願っています。そうすれば再ブーム到来ですかね。いやはや。
泰志さん、まあ、そんなところです(笑)。
一方、崔盛旭『今井正 戦時と戦後のあいだ』は力作です。
本書は、韓国人の日本映画研究者が日本映画に関して日本語で刊行する、戦後初の書籍です。
そんな書籍を刊行できて、心から幸せに思っています。
「そこのみにて光輝く」映画化決定
さあ、その前に原作を収録している『佐藤泰志作品集』をぜひお読み下さい。
宮地忠彦氏「時の人」欄紹介記事
追記、まだまだ在庫がございます(笑)、ぜひご購入を。→ ご注文
『文芸ブルータス』に佐藤泰志紹介文が掲載
そこに佐藤泰志のことが紹介されています。紹介者は草彅洋平(東京ピストル)さん。じつは、草彅さんとは、一度吉祥寺でお酒を飲みました。発想豊かなアイディアマンといった感じの方でしょうか。お酒も進み話しは大いに盛り上がったのですが、それはそれ、酒の場というやつで、その後お会いすることはなかったのですが、その彼が紹介してくれていたのですから、驚きと同時に嬉しいかぎりでした。
タイトルは「村上春樹と対極の道を歩んだ小説家・佐藤泰志」。同じ歳の作家であり、同時代の風景が刻印されている両者の作品を読み比べてみることをオススメする趣旨で、『佐藤泰志作品集』にも触れてもらっています。佐藤泰志と村上春樹。共に1949年に生まれ、共に芥川賞の候補になるものの受賞はかなわず。共にその作品が映画化される。前者は、41歳で自ら生を閉じ、後者は、ノーベル文学賞候補。無理矢理に対比させればキリはないのですが、村上春樹が語られるときには、つねに佐藤泰志という作家がいた、ことを忘れずにいて欲しいと思います。
「ただ静かに、美しい人々を描いた」佐藤泰志を。
『おばあちゃんのぼうし』訳者・本城美和子さん紹介記事
記事を書いていただいた河合真美江さん、どうもありがとうございました。
→『おばあちゃんのぼうし』(商品紹介)
→『おばあちゃんのぼうし』(クレイン日記の記事)
※こちらでも記事を読むことができます。→ BOOK asahi com
本の楽市@高円寺フェス2012に出店します
本と人との楽しい出会いが生まれるはずです。
本の楽市@高円寺フェス2012→出店を終えて
藤田賞 受賞!
藤田賞の主催は後藤・安田記念東京都市研究所(旧・東京市政調査会) です。ちなみに後藤は後藤新平。安田は安田善次郎のことです。
授賞式は9月3日。私も出版社代表して参加してきます。この賞の存在をご存知ない方のほうが大多数でしょうが、弊社にとっては、地味な研究書を評価していただいたことをたいへんに感謝いたしております。と同時に、この賞の主催団体の創設に、本書でもたびたび登場している後藤新平が関わっていることに深い感慨があります。
アサーティブジャパンがNHKのEテレ「オトナへのトビラ」で紹介されます。
クレイン紹介記事
『本の雑誌』「夏葉社・島田潤一郎氏との対談」(2011年4月号)
西荻ブックマークでの鼎談(「吉祥寺で出版社を営むということ」2011年2月27日)
鼎談相手=島田潤一郎氏(夏葉社)・鈴木茂氏(アルテスパブリッシング)
「朝日新聞」(2011年2月26日)
注目集める「ひとり出版社」 埋もれた「名著」復活に一役
「佐藤泰志とその世界」(「はこだてルネサンスの会 第12回講座」2008年11月29日)
『佐藤泰志作品集』を地元の北海道新聞で最初に紹介していただいた渡辺創記者のコラムです。
「北海道新聞(函館地方版コラム「やまがら日誌」)・2011年1月21日」
佐藤泰志作品集 佐藤泰志 著
『有鄰』(横浜の書店チェーン「有隣堂」の広報紙、2011年1月1日)
第512号 P2 佐藤泰志がいた/海辺の想像力
今週の本棚・この人この3冊:佐藤泰志=福間健二・選
時事通信配信(「京都新聞」2010年10月23日) | |
「西日本新聞」(2007年12月2日・佐藤洋二郎氏評) | 「北海道新聞」(2007年12月9日・川本三郎氏評) |
「東京新聞」2007年11月24日・掲載記事より | 「毎日新聞」11月26日 川村湊氏「文芸時評」より |
読売新聞」2007年11月13日・掲載記事より | 「朝日新聞」2007年11月18日・掲載記事より |
「凍える口 金鶴泳作品集Ⅰ」「土の悲しみ 金鶴泳作品集Ⅱ」の紹介記事
「論座」2006年6月号
「論座」2006年6月号(朝日新聞社)に、クレインが紹介されました。
紹介されたのは、「出版魂 」というコーナー。
クレインの「こだわりの」出版物、出版社としてのポリシーなど、まさにわが社の「出版魂」を取材していただきました。
ペンと剣 エドワード・サイード著 中野真紀子訳
(生活クラブ事業連合発行<本の花束>2001年12月号より 一部抜粋)
いま、耳を傾けるべき「理性の声」--「パレスチナ問題」への人間的想像力を育てるために
評者:徐京植(作家)
「オリエンタリズム」(平凡社)や「文化と帝国主義」(全二巻、みすず書房)などの大著で知られるエドワード・サイードは、現代世界における知的巨人の一人といえる。彼は1935年、エルサレムに生まれたパレスチナ人だが、米国籍をもつ裕福な父の下で比較的恵まれて育ち、直接の難民体験をもたない。それでも彼はパレスチナ民衆の苦難に深く共感し、自らをその一員ととらえてきた。パキスタン出身の政治学者イクバール・アフマドは、本書「ペンと剣」に寄せた序文で、サイードを次のように評している
「彼の知的活動を支えている動機は、記憶、抑圧された側の物語(ナラティブ)、そして、支配的な神話や視点が対立する視点(カウンターポイント)を抜きにそのまま歴史となることを断じて許さないという決意です」
(中略)
本書は「パレスチナ問題」の現在を理解するための必読文献といえる。
だが、本書の価値はそれにとどまるものではない。最良の聞き手を得たサイードの語りは豊富なエピソードをまじえつつ、自らの学問や生き方そのものにまで広がってゆく。
真摯かつ辛辣、ユーモアにあふれ、ときにペーソスさえ漂わせる。それ自体が「抑圧された側の物語」の実践であり、「支配的な神話」に抗する「対立の視点」の提示なのである。
リテレール別冊「ことし読む本」一押しガイド99より
かの「オリエンタリズム」の著者サイードの「人となり」を伝えることが、本書の聞き手バーサミアンの何よりの目的であった。そしてそのことについて、彼は充分成功している。
サイードはエルサレムに「ある種の普遍性がある」と言い切る。その一方で、パレスチナの特殊性ー「抑圧されたもの=ユダヤ人」による抑圧ーを忘れはしない。オスロ合意以降のアラファトを徹底的に批判しながら、「PLOは離散体験(ディアスポラ)の産物なのです」と主張するサイード、その肉声(人となり)にこそ、ひょっとしたら民主主義の可能性が残されているのかもしれない。