「光を見た ハンセン病の同胞(きょうだい)たち」
- 趙根在(チョウ・グンジェ)
- 定価2420円(税込)
- 四六判 340頁
炭鉱労働者からハンセン病を撮る写真家へ。
稀有な写真家はいかにして誕生したのか。
5月中旬刊行
愛知県生まれの在日朝鮮人2世の元炭鉱労働者、写真家(1933年~1997年)。中学三年から炭鉱で働き、その後、映像制作現場での照明の仕事などを経て、1961年より多磨全生園を皮切りに、全国のハンセン病療養所を訪れ、ほぼ20年間にわたり、入所患者、建物・施設、行事などハンセン病関連の写真を撮影する。その点数は少なくとも2万5000点におよぶ。1982年以降は、写真撮影から離れ、ハンセン病問題の根源を問う研究に専念する。撮影フィルムは国立ハンセン病資料館に所蔵されており、未公開写真の公開が待たれる。
写真集に『趙根在写真集』(2002年)、『詩と写真 ライは長い旅だから』(1981年、詩・谺雄二)、監修書に『写真万葉録・筑豊』(全10巻、1984~86年、共同監修者・上野英信)がある。
「在日総合誌『抗路』11号」
- 本体1500円+税
- A5判 230頁